~チャンピックスで無理なく「卒煙」を目指しませんか?~
「タバコをやめたいけれど、どうしてもやめられない」「過去に何度も禁煙に失敗してしまった」——それは、あなたの意志が弱いからではありません。やめられない喫煙は、「ニコチン依存症」という治療が必要な病気です。
当院の禁煙外来では、ニコチンを含まない飲む禁煙補助薬「チャンピックス」を使用し、お一人おひとりに合わせた12週間のプログラムで、無理のない禁煙(卒煙)をサポートいたします。
1. なぜタバコはやめられないの?(ニコチン依存症とは)
タバコを吸うと、脳内の「ニコチン受容体」にニコチンが結合し、快感や満足感を得ます。しかし、ニコチンが切れると、強いイライラ、集中力の低下、頭痛、気分の落ち込みなどの「ニコチン切れ症状(離脱症状)」があらわれます。この不快な症状を消すために、再びタバコを吸ってしまう——これが「ニコチン依存症」のメカニズムです。
「健康のために本数を減らす(減煙)」から始める方もいますが、吸う間隔が長くなるとニコチン切れ症状がより強くなり、次の一本を非常においしく感じてしまうため、結果的にタバコから離れられなくなります。「スッパリと吸うのをやめること」が禁煙への一番の近道です。
2. 当院で処方するお薬「チャンピックス」の特徴
当院では、健康保険等を使って処方できる「チャンピックス」という飲み薬(有効成分:バレニクリン酒石酸塩)を使用した治療を行っています。チャンピックスには、主に2つの優れた働きがあります。
1. ニコチン切れのつらい症状を軽くする お薬の成分が脳のニコチン受容体に結合することで、タバコを吸いたいという強い切望感や、イライラなどの離脱症状を和らげます。
2. タバコをおいしく感じなくさせる お薬がニコチン受容体をあらかじめブロックするため、もし治療中にタバコを吸ってしまっても、ニコチンが受容体に結合できず、喫煙による満足感を得にくくします。
3. チャンピックスの服用方法と禁煙の進め方
チャンピックスの服用期間は12週間です。飲み始めの最初の1週間で少しずつお薬の量を増やし、体を慣らしていきます。
• 第1日目〜3日目:0.5mg錠を1日1回(食後)服用します。
• 第4日目〜7日目:0.5mg錠を1日2回(朝夕食後)服用します。
• 第8日目以降(12週末まで):1mg錠を1日2回(朝夕食後)服用します。
【禁煙をスタートするタイミング】 服用を開始してからの最初の1週間は、タバコを吸っても構いません。お薬を飲みながら禁煙の準備を進め、服用8日目からは完全にタバコを吸うのをやめてください。もし自然にタバコを吸わなくなった場合は、8日目を待たずに早めに禁煙をスタートしても大丈夫です。
4. 禁煙外来の受診スケジュール(計5回)
健康保険等による標準的な禁煙治療プログラムは、12週間にわたって合計5回の診察を行います。
• 初回診察:治療方針の説明、チャンピックスの処方、禁煙開始日の決定(禁煙宣言)。
• 2回目(2週間後):禁煙状況や副作用の確認。
• 3回目(4週間後):一番つらい時期の乗り越え方のアドバイス。
• 4回目(8週間後):禁煙継続への自信の確認、体重管理などのアドバイス。
• 5回目(12週間後・最終回):治療完了。今後の卒煙維持に向けたサポート。

調査によると、この5回の通院治療を最後まで完了した人の方が、途中で中断してしまった人に比べて、その後の禁煙継続率が圧倒的に高い(47.2%)ことが分かっています。途中で「もう自力でやめられそう」と思っても、必ず12週間のプログラムを最後まで完了させましょう。 (※対面診察では、息に含まれる一酸化炭素濃度の測定を行い、禁煙の成果を数値で確認します。)
5. 【重要】副作用と服用上の注意点について
チャンピックスを服用中、以下のような副作用があらわれることがあります。
• 吐き気・胃の不快感:飲み始めの1〜2週間に多くみられます。吐き気を起こしにくくするため、必ず食後に、コップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用してください。
• その他の主な副作用:頭痛、便秘、お腹のはり、普段と違う夢を見る(異常な夢)、不眠など。
• 気分の変化:禁煙治療中は、お薬の有無に関わらず、気分の落ち込み、あせり、不安、落ち着きのなさ等を感じることがあります。このような症状が強くあらわれた場合は、服用を中止しすぐに当院へご相談ください。
• 【自動車の運転等の禁止】:めまい、眠気、意識障害等があらわれ、自動車事故に至った報告があります。服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分にご注意ください。
副作用が辛い場合は、お薬の量を減らしたり(0.5mgを1日2回へ減量等)、吐き気止めを併用したりして対処することが可能ですので、決して無理をせず医師にご相談ください。
6. 加熱式タバコをお使いの患者さんへ
近年普及している「加熱式タバコ」を吸われている方も、もちろん禁煙治療の対象となります。加熱式タバコは息に含まれる一酸化炭素が非常に少ないため、測定器での数値変化は見えにくい場合がありますが、問診等を通じてしっかりとサポートいたします。複数の医学会が加熱式タバコの健康への影響について懸念を公表しており、紙巻タバコと同様にスッパリとやめることが推奨されています。
7. 治療にかかる費用と健康保険の適用について
禁煙治療は、一定の条件(ニコチン依存症テストでのスコア、1日の喫煙本数×喫煙年数の指数など)を満たすことで、健康保険等が適用されます。 チャンピックスを使用した場合、12週間(計5回)の治療にかかる自己負担額の目安は、健康保険(3割負担)適用で約20,000円前後となります。これは、毎日タバコを買い続ける費用と比べても、経済的な負担が少なくなります。
8. 当院のサポート体制について
当院では、患者さんが日々の服薬状況や喫煙欲求、体重の変化などを記録できる「禁煙手帳」をお渡しし、診察時に一緒に振り返りを行います。
車の運転について、眠気による交通事故に注意が必要ですので、車の運転をしないといけない方にはニコチンパッチをおすすめさせていただく場合があります ご了承ください
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