2025年6月16日(月)継承開業いたしました

亀山市能褒野町 内科、外科、脳神経外科、リハビリテーション科

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生活習慣病

高血圧症とは?放っておかないでほしい“静かな病気”

「血圧が高いだけでしょ」と思われがちな高血圧症ですが、実は日本人の死因の上位に深く関わる、非常に重要な疾患です。高血圧は自覚症状がほとんどないままに進行し、気づいたときには動脈硬化や心臓病、脳卒中といった重大な病気を引き起こす“サイレントキラー(静かな殺し屋)”と呼ばれています。

■ そもそも「高血圧」とは?

血圧とは、血液が血管を通るときにかかる圧力のことです。通常、血圧は「上の血圧(収縮期血圧)」と「下の血圧(拡張期血圧)」の2つで表されます。

日本高血圧学会では、診察室での測定で

  • 収縮期血圧が 140mmHg以上
  • 拡張期血圧が 90mmHg以上

のいずれか、または両方が該当すれば「高血圧症」と診断されます。

また、家庭で測る血圧ではこれより少し低く、

  • 収縮期血圧 135mmHg以上
  • 拡張期血圧 85mmHg以上
    が基準です。

■ 高血圧が引き起こす病気

高血圧の怖いところは、「症状がほとんどない」まま、血管に負担をかけ続けることです。長期間にわたって高い圧力が血管に加わると、血管の内側が傷つき、動脈硬化が進みます。

その結果、以下のような病気を引き起こします。

  • 脳卒中(脳出血・脳梗塞)
  • 心筋梗塞・狭心症
  • 心不全
  • 腎不全(透析が必要になることも)
  • 大動脈瘤・大動脈解離

つまり、高血圧を放置すると命に関わる重大な疾患につながる可能性があるのです。

■ 治療は生活習慣の見直しから

高血圧の治療は、まず 生活習慣の改善 から始まります。以下の6つのポイントが大切です。

  1. 減塩(1日6g未満を目指す)
  2. 体重管理(BMI25未満に)
  3. 適度な運動(毎日30分程度の有酸素運動)
  4. 節酒・禁煙
  5. 十分な睡眠とストレス管理
  6. 野菜・果物中心のバランスの良い食事

それでも血圧が下がらない場合は、医師の判断で降圧薬を使います。薬は一度始めると一生飲み続けなければならないと思われがちですが、生活習慣が改善されれば薬を減らせるケースもあります。

■ 血圧は“毎日測ること”が最良の予防

血圧は、日によって、時間によって、また季節によっても変動します。ですから、家庭で毎日同じ時間に測定する習慣をつけることが、病気の早期発見やコントロールに役立ちます。

とくに「朝起きたとき」と「夜寝る前」の2回が重要です。高血圧は朝方に急に上がりやすいため、朝の測定値は非常に参考になります。

■ 最後に:医師との“二人三脚”で血圧管理を

高血圧は治療すれば確実にリスクを減らせる病気です。血圧のコントロールは、本人の努力だけでなく、医師や医療スタッフと相談しながら無理のない方法で続けていくことが大切です。

当院では、高血圧症の診断・生活習慣のアドバイス・薬の調整・合併症のチェックまで、トータルでサポートいたします。
「血圧、ちょっと高めかな?」と感じたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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